いつも当ブログをご覧いただきありがとうございます。予備校講師ハトです。ここのところ、Xのスペース等で吹奏楽談義に参加させていただく機会が増えています。過去のことは折り合いをつけ、シンプルに音楽を楽しめることが出来ているのが自分事ながら嬉しいものです。
さて、そんな僕が憧れ挑戦してみたいと考えているのが『作曲』です。とはいえ、かつて吹奏楽やバンドをやっていたとはいえ、余りにも音楽的知識が不足しているのが現実…ですが、数学講師だからこそ挑戦してみてもいいのでは、とも感じるのです。
模倣から生まれた名作
今回、タイトルにした『パロディ的な四楽章』ですが、こちらは深井史郎という作曲家によるものです。
この方は、当初は物理学者を目指していた、という秀才であり、上記作品が所謂出世作になります。なぜ『パロディ的』かというと、この曲自体が西欧の著名な作曲家の作品を意図的に模倣して作られたからです。具体的には第一楽章がファリャ、第二楽章がストラヴィンスキー、第三楽章がラヴェル、第四楽章がルーセルの特徴を持っています。なぜここまで模倣したか…それは、深井史郎自身が自身でオリジナリティを出せないことに失望し、ならばいっそということで意図的に西洋作曲家の特徴をそのまま取り入れたからです。
この考え方は作曲でなくともあらゆる分野で生きるように思えます。我々はどうしても一からオリジナルを求めがちですが、まずは偉大なる先人を真似ることで基礎知識を身に付ける方が良かったりします。僕も作曲を始めるとしたら、まずはフリー作曲ソフトで好きな曲のスコアを入力するなどして学ぶのはありだな、とも感じています。
数学と音楽
これは結構有名な話ですが「ピタゴラス音律」というものがあります。
これについてブログで書くと長くなってしまうので(寧ろこれを記事にしてもいいような気もするのですが)簡単な説明をリンクで貼ります。
講談社BOOK倶楽部:音楽世界の始まりに、ピタゴラスあり!「ドレミ…は素数の2と3を使って決めましたよ」音楽世界の始まりに、ピタゴラスあり!「ドレミ…は素数の2と3を使って決めましたよ」 講談社 今日のおすすめ科学(おもに数学と物理学)の眼から見える音楽と楽器のあらたな一面を紹介。
僕もまだまだ勉強不足ですが、数学と音楽は全く離れた分野でありながら不思議と繋がりがあります。凄く分かりやすい例を出すなら、ドレミファソラシドの音階は等比数列になっています。また、バルトークの作曲には黄金比やフィボナッチ数列の概念が取り入れられているとも言われています。
僕自身は数学を教えているとはいえそもそも数学に苦手意識がありますし、こういった音楽理論の知識は殆ど初心者のようなものです。ただ、ゆっくりと学び、本当に一小節でもいいからこういった知識のもとで作曲をしてみたいとも思うのです。
まずは数学も音楽も勉強を…
いずれにしても僕はまだまだ勉強不足ですし、一歩を踏み出す勇気に乏しいタイプでもあります。
とはいえ、やらない後悔の方が大きいのは間違いありません。ここはゆっくりですが挑戦していきたいところです。数学講師ならば数学を生かして音楽を学ぶ…と言いたいところですが、何回も話した通り僕は数学は不得手です。ここは音楽を学んでそれを数学に生かす方がいいのかもしれません。30代も半ばからでどうなるのかは甚だ疑問ですし未だに躊躇しているのも確かですが、どうにか勇気を出してみます。
それでは今回もご覧いただきありがとうございました。
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