こんにちは、予備校講師ハトです。春休みも終わり、いよいよ新学期スタートといったところですね。特に新高1の生徒さんは期待と不安が同居しているのではないかと思います。
義務教育は中学校までですので、高校生からは本当の意味で「自己責任」が問われます。とはいえ、日本では高校に通うことが半ば当たり前と化しているのでそこまで深く考えずに高校進学を決めた人が殆どでしょう。僕自身も何となく高校へ行き、言われるがまま大学進学をした人間です。それで人生が失敗したわけではないのですが、やはり明確な目的意識を持っておけば…と後悔することもあります。
ですので、今回は「如何に新生活を行うべきか」について自分なりに書いてみたいと思います。
「何をやりたいのか」を簡単に考えてみよう
高校入学時点で明確な目標がある人もいればまだ何も決まってない人もいます。どちらにせよ「今、自分がやりたいこと」に目を向けてみるといいと思います。矛盾するようなことを書きますが「今、この時点では将来を決めつける」必要はないのです。何せ、現在の夢があるきっかけ一つで変わることだってありえるのですから。
僕は生徒と話している際「将来何をしたいか分からない」と言われるよりも「将来~にならなければいけない」という方が心配だったりします。自分自身で可能性を狭めてしまっている気がしてならないのです。勿論それが心の底から望んでいるものでしたらいいのかもしれません。ですが、そうであったとしても様々な可能性に目を向けて将来設計をした方がいいのかな、と個人的には感じるところです。
「勉強」をただすればいいものではない
「今やりたいことをまずすれば良い」と書きましたが、中には「今やりたいことが特にない…」「やりたいことはあるけどすぐにできることではない…」という人もいます。
そういった場合の一つの手段として「勉強する」ことが挙げられます。現実的に成績の良さが将来の可能性を広げることは多いです。これは特に実業高校で顕著で、就職先の斡旋は成績順でほぼ決まる現実があります。大学進学の場合も推薦入試を選択できますし一般入試を受ける実力も付いていきます。少なくとも成績が良くて困ることはないと思います。
ですが、勉強をする理由はあくまで将来に向けた知見を広げるため、ということは常に念頭におかなければいけません。よく「成績が良ければすべてよし」「成績が悪いとすべて駄目」と思い込んでしまう人がいますが、それこそまさに視野が狭まっている状態です。
成績もよく真面目に学習をこなす…だけれども僕から見ると「この子はこのままだと将来仕事ができないタイプになってしまうだろうな…」と感じざるを得ない生徒さんが毎年います。多くは上記の通りで「勉強のための勉強」しか出来ていないタイプです。
そういった生徒さんには「君はどうして勉強を頑張っているのか?」と問いかけ会話をしています。そこで一歩立ち止まるだけで視野を広げることもできるからです。
繰り返しになりますが、あくまで自分の可能性を広げる手段の一つ、として勉強を捉えることが重要です。
完璧を目指さない
理想は高く持つべきですが、最初から何でも完璧にこなすことのできる人はまずいません。最初は「目の前にある小さな課題」「自分のやれること」をミスを恐れずにやってみることをお勧めします。
それと「自分はまだ何もできないからこそ学ぶ」という姿勢を大事にするとよいと思います。勿論マイナス思考になりすぎることはありませんし「自分はできるはず!!」と思うことも重要です。大切なのは「大事なことから逃げない」ことです。
それでも時には辛くて堪えれない…ということがあると思います。そういう時は「自分だけで抱え込まず周りを見渡してみる」ことをお勧めします。
そこにいるのは同級生かもしれませんし、先輩や後輩かもしれませんし、両親や兄弟かもしれません。いずれにせよ、あなたの支えになってくれる人がきっといるはずです。
僕も予備校講師として、一人の人間として様々な人の支えになりたい…と思っています。学習指導だけでなく人間としての在り方を一人ひとりが見つけられるようサポートしたい、というのが今の自分の目的になっているような気がします。
さて、まとまりはありませんが新生活をスタートする皆さんの未来が明るいことを願っております。また次回の記事でお会いいたしましょう。
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