いつも当ブログをご覧いただきありがとうございます。予備校講師ハトです。毎年この時期になると高3受験生はプレッシャーを感じるのか、かなり精神的に不安定になったり今まで言わなかったような考えを口にしたりします。
勿論彼らの気持ちはよくわかるのですが、同時に、あまりにも自分自身の人生について無責任すぎやしないか…と感じてしまうこともしばしばあるのです。
思考力の低下もそうだが…
数年来高校生の授業や進路相談をして感じる正直なイメージが「毎年生徒の思考能力が落ちているような気がする」というものです。以下に「東洋経済オンライン」の記事『すぐに「ググる人」が陥る思考力低下という盲点(著:ジム・クウィック)』を引用します。
凄く雑に記事の内容を解説するのであれば「インターネットやSNSなどのツールの発達に従い、若者の思考力が相対的に衰えている」というものです。こういった内容は多く唱えられており、全て肯定できるわけではないですがある程度納得はいくものです。しかしながら、教え子たちを見ていると、それ以上の問題を感じるのです。彼らの中には「インターネットやSNSを活用することすらしない」タイプが存外に多いのですから。
自分の意思がそこにはない
「ダイアモンドオンライン」の記事『「今時の若者は甘えている」と嘆く前に上司がするべきたった1つのこと~「なぜ若者は理由もなく会社を辞められるのか?」(中野雅至 著)を読む』は非常に納得させられる内容でした。
確かに20代の先生も似たような内容を話していました。曰く「今の若い世代は給料UPや出世ではなく居場所であったりやりがいを求めている」とのこと。これ、僕自身にも思い当たる節があるのですが、どうも「自分が認められたい」という他者承認欲求が強い割には「自分は~をするのだ!!」という気概は薄いという面倒臭い人が増えているように思えるのです。
これは上記記事で中野雅至氏が語っておられる通りで「自分を成長させてくれる環境が与えられるのが当たり前」と信じている人間が増えているからなのでしょう。この本、老若男女問わず読むべきな気がします。
どういったアドバイスをしてあげるべきなのか…
話を教え子に戻します。当初は「自分でしたいこともこの子たちは分からないのか…」と半ば呆れていました。ですが、彼らがそうなったのは彼ら自身の責任だけではないでしょう。学校教育や世間の風潮…様々な要素が絡み合った結果です。それを一方的に「最近の若者は…」と言ってしまうのは自分が老害になったようで気が引けます。
とはいえ、このままでいいとも思えない…果たしてどのように生徒に対応していくべきなのか…正直、考えが纏まりません。これについては当分悩むことになりそうです。
さて、考えと同じく今回の記事も纏まりませんがこの辺りで切り上げることにします(笑)今回もご覧いただきありがとうございました。
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