再開したバー通い、再会した自分の心

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日常の呟き
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僕がバーに憧れたのはそれこそ大学入学直後からでした。20歳になったその日にすすきののとあるバーに生意気にも一人で訪ね、そこからそのバーや他にも数軒行きつけとなり…大学、大学院時代はそれこそ休肝日がないくらいでした。お酒が好きというのもそうですが、その場で醸成される雰囲気、出会い…それが何よりの楽しみであり癒しだったのです。

バー通いは大学院を修了して新たな地に飛び立ってからも続きます。今でも関係が続く友人にも会えました。反面、投資詐欺やマルチ商法を斡旋しようとした人間もいましたが(笑)…それも込みで「未知の世界」は面白かったのです。

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歯車が狂った数年間

やはり新卒で入社した会社を退職したことがきっかけだったのでしょう。マイナスなことを長文で書きたくないので簡単に事実だけ述べますが、上記の投資詐欺をはたらこうとした人間が金を騙し取ろうとしたり(僕以外のバーの常連にも同様の行為をはたらいていた)、心が弱っていたため好きでもない寧ろ嫌いな人間に付け込まれることになったわけです。

可愛い子犬とイケメンに注意! コロナ禍で弱った心を狙うネット詐欺が急増中【被害事例に学ぶ、高齢者のためのデジタルリテラシー】 – INTERNET Watch (impress.co.jp)

INTERNET Watch:可愛い子犬とイケメンに注意! コロナ禍で弱った心を狙うネット詐欺が急増中

調べてみると、コロナ禍でこういった『心の弱み』に付け込む詐欺が増えていたようですね…いずれにせよ、上記の人間と縁を切るまでは数年を要しました。それでも区切りをつけることが出来たのは生徒たちが僕を成長させてくれたおかげでもあります。

こんなにも惨めな3年間はなかった – ある予備校講師の呟き (hatojyukublog.com)

暫くは壊された心の回復に努め、やっと昨年末にバー通いを再開するだけの決意が固まったわけです。

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琥珀色の中に見出した『自分』

数年ぶりに一人で飲む、それも今まで行ったことのないバーにて、です。久方ぶりのシングルモルトをストレートにて。

『ああ、そうだ…こんな香りだった』

一口目はそんな懐かしさを覚え、そして二口目。ストレートグラスに注がれたシングルモルトを眺めたその瞬間でした。不思議なことにかつて通っていたバーの情景、思い出が鮮明に蘇ってきました。

あの時の光景…あくまで思い出ですが決して忘れることはないでしょう。なにせ、あれほど『色付いた』経験はなかったから。蘇る思い出、共に聞こえてくる言葉がどんどんカラフルになっていったのですから。

慌てて周囲を見渡してみました。その景色もまた『カラフル』だったのです。そこで初めて僕が数年間見ていた世界がそれだけ「モノクロ」だったか、ということにも気付かされてしまいました。

喜び、楽しみ…そういった感情が再インストールされたというべきなのか…ふとグラスを眺めると中には魅惑の琥珀色が。これも最初に眺めたその色とは違って見えました。

『この一杯の中に俺はどれだけ感情を閉じ込めていたのか…』

再び自分に巡り合うことが出来た。けれどもそこに至るまでに数年も費やしてしまった…複雑な感情で押し潰されそうでした。

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この数か月は自分を取り戻す日々

忘れていた自分に邂逅した…それはどこに転がっているかも分からないものです。あの日、琥珀色の中に自分を見出してからは『日常の自分』をひたすら探す旅に出ています。それは決して自分探しではありません。自分はここにいます。ですが、自分はひたすらに散乱していたのです。

自分を見出し、自分や他人に疑問を持ち、本気で人を好きになり、本気で自分の人生に向き合う…当たり前のことを新鮮にこの数か月は味わえているのです。他人から見たらなんと滑稽なことかとも思います。確かに滑稽です。この数年泣くこともなかった自分が平気で人のために自分のために涙を流せるのですから。辛いこともありますが…そんな日々が楽しくて仕方ありません。何回も書いていることですが、ようやく自分らしく自然に過ごす日々を取り戻せたのです。

世間一般ではGWが終了しましたが、僕は少し遅めの休暇を頂いています。今日の夜もまた、とあるバーで、とある酒を飲み、とある人との語らいを楽しもうと思います。それではご覧いただきありがとうございました。

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